空き家の行く末の決断を左右すること。
私たちが空き家とそこに住みたい人とをマッチングする中で、空き家を手放す決断を進めるとき、空き家を単なるモノとして考えている人よりも、自分の人生や家族の人生と同じように考えている人の方がスムーズに決断できることを数多く体感してきました。
「空き家をどうするどうする」と焦った感じでご相談に来られる方もいらっしゃいますが、すでに決断をして来られる方の多くは、自分の人生と照らし合わせて「早期決断がいちばんの選択」だとおっしゃられます。
ご自身の実家であれば思い入れや思い出もあるでしょうし、さらに先祖代々続いているとなれば、それを自分の代で手放すことは重くのしかかってきます。
ご自身の30年後や60年後を想定して、自分たちの家族、家の状態などさまざまな事情を加味しながら想像を膨らまし、利用できる手立てがあるのか否か。解体するのであれば、その予算を捻出できる余裕があるのかどうか。そのあたりを自分ごととして考えていくことが、うまく空き家の行く末を決するポイントになります。